ご予約・問い合わせ

Reservation & Contact
診療時間
10:00-19:00
休診日
水曜日
プルージュ美容クリニック TOPコラム > 当院の専門は6種類のPRPG注入治療

コラムCOLUMN

施術案内Menu

再生医療PRP

FACE

BODY

SKIN

キャンペーンCampaign

当院の専門は6種類のPRPG注入治療当院の専門は6種類のPRPG注入治療
投稿日 2023年3月14日

PRPG注入治療とは、多血小板血漿(Platelet-rich plasma:以下PRP)に、医療用成長因子である
(growth factors:以下GF)を添加し、皮膚や皮下に注入することで、肌に自然なボリュームをもたせ、かつ肌質を美しく再生させる治療です。
ただ、ひとくくりにPRPG注入治療といっても、ヒアルロン酸やボトックスなどの“製品が同じであれば成分も
同じ”である注入用薬剤とは大きく異なります。

なぜなら、PRPの作製法やGFの配合が各医療機関で統一されていないからです。そのため、同じ部位に同じ量を注入しても、その効果やリスクの発生頻度が医療機関によって著しく異なります。

このコラムでは、PRPGの配合を決定する際に重要な事項と、それを踏まえたうえで、当院におけるPRPG治療の工夫についてご紹介します。

PRPの働き

PRPの働きPRPの働き

PRPにはご自分の血液中に含まれる成長因子が多数含まれますが、その中でも血小板由来成長因子
(PDGF)と呼ばれる成長因子がもっとも多く含まれ
ています。
PDGFは主に真皮に存在する「線維芽細胞」に働きか
け、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの美
肌成分の産生
を増加させます。つまり、PRPには主に
美肌効果
があると考えられています。

グロースファクターの働き

PRPの働きPRPの働き

当院のPRP注射には、グロースファクターとしてFGF(Fibroblast Growth Factor)を採用しています。FGFは、真皮内に注入した場合は線維芽細胞に作用し、PRPと同じく美肌効果がありますが、真皮の下層にある皮下組織に注入された場合は、「脂肪幹細胞」に作用すると考えられています。
脂肪幹細胞は、名前からイメージされる脂肪組織だけではなく、肉芽組織や軟骨組織などの元になる細胞です。そのため、FGFを皮下に注入することにより、これらの自己組織によりボリュームを出すことが可能となります。

当院がフィラー治療にPRPGを使う理由

当院がフィラー治療にPRPGを使う理由当院がフィラー治療にPRPGを使う理由

美肌効果とボリュームアップ効果を求めるが故の課題が多々ある
PRPG治療ですが、当院がPRPG注入を重要治療として位置付けているには理由があります。
顔の凹みを改善したり、組織を増大させたりする注入治療は一般的に「フィラー治療」と呼ばれます。フィラー治療の代表的なものとして、ヒアル
ロン酸注入や脂肪注入が挙げられますが、それらの効果はあくまでボリュームアップであり、真皮のコラーゲンやヒアルロン酸などの美肌成分の産生を促す効果はありません。
いくらボリュームが増えたり凹みが改善しても、肌が美しくなければ、本当に美しくなった・若返ったと言えるでしょうか。私はそうは思いません。
“美しさ”の定義はさまざまですが、肌が美しいというのは美しさにとって非常に重要な要素であり、注入治療により美肌効果が得られるのであれば、絶対にそちらの治療のほうが優れていると考えます。このような考えに基づいて、当院ではPRPG注入治療をフィラー治療の第一選択にしています。

PRPとFGFの相乗効果

PRPとFGFの相乗効果
当院のPRP注射は「独自の製法と技術」があるため、独自性を表現できるように「PRPG注射」というネームを付けています。

PRPが美肌効果、FGFが主にボリュームアップ効果であれば、それぞれにとって最適な濃度で混合すれば良いと思うのですが、実はそう簡単ではありません。
FGFは幅広い効果を示す多機能性のタンパク質(成長因子)であるため、FGFが直接細胞に作用するだけではなく、PRPと同時に注入されたときは、PRPに含有されるPDGFなどの成長因子の働きも高めます。
このFGFの多機能性が、自院で作製したPRPにどの程度の影響があるかを評価して配合を決める必要があります。

当院のPRP注射は「独自の製法と技術」があります。
PRPG注射」というネームを付けています。
PRPとFGFPRPとFGF

PRPとFGFを同時に注入することによる注意点はもう
一つあります。PRPGは、注入前は粘度の低い(水のよ
うな)液体ですが、注入した直後から皮下でゼリー状
に変化し、注入部位に長く留まる性質があります。
長く留まると、それだけ成長因子が細胞に長時間作用
しますので、それぞれを単独で注入するよりも再生反
応が高まる傾向があります。なお、この効果を「徐放
作用」といます。

このようにPRPとFGFを同時に注入することにより、お互いに影響しあう性質がありますので、それぞれ単独
での性質に加えて、相互反応も理解したうえで、リスクを回避しながら確実に効果がでるPRPGの配合を決定し
ます。

6種類のPRPG

6種類のPRPG6種類のPRPG

冒頭でお話したように、各医療機関によってPRPGの品質や配合が異なります。当院でも、私が2010年にPRPの研究を開始して以来、試行錯誤して参りましたが、その結果“ある配合”にたどりつきまし
た。実はそれは1つではなく6種類あります。
「6つも?」と思われるかもしれませんが、すべての患者さまでご希
望通りの効果をだそうとした結果、自然と6種類にたどりつきまし
た。6種類に分ける理由は、この後に述べるさまざまなファクター
により、肌の再生反応が異なるため
、単一の配合でご希望通りの効
果をだすことが困難だからです。

再生反応を左右するファクター ①患者様固有の違い

再生反応を左右するファクター①患者様固有の違い

再生反応を左右する原因のひとつに年齢が挙げられます。当院には10代から80代まで、幅広い年齢層の患者
さまにご来院いただきますが、10代の方と80代の方で
は肌の再生反応が大きく異なります。

「若いころはケガをしてもすぐ直ったけど、年ととも
に治りにくくなった」と言うフレーズをお聞きになっ
たことがあるかもしれません。

PRPG
PRPG

そういった傷の治りやすさの違いは皮膚の再生能力の
差であり、それがそのままPRPGに対する反応の差となります。
年齢はあくまで原因の一つであり、他にも肌質や皮下
脂肪の量、皮膚の伸展の程度、体型、基礎疾患、生活
習慣(喫煙歴や栄養状態)など、さまざまな要因によ
り、PRPGに対する再生反応が異なります。

再生反応を左右するファクター ②注入部位による違い

再生反応を左右するファクター②注入部位による違い

さらに、お一人お一人の固有条件よりも、実は「注入部位」のほうが再生反応の差に大きく影響します。
PRP注射は、上記のイラストに示したようにさまざまな部位に適応があります。注入部位によって皮膚の厚さや皮下脂肪の量、じん帯や筋肉、骨格などの構造が違いますので、部位ごとにPRPGに対する再生反応も全く異なります。
例えば凹みの強い額に丸みをだす場合、皮下脂肪が比較的少ない部位に骨格レベルの変化をだす必要があるので、ボリュームアップ効果が高いPRPGを選択します。ふくらみすぎを恐れるあまり、効果がマイルドな種類を選択すると、ものたりないどころか効果が全くでません。

②注入部位による違い②注入部位による違い

一方、目の下のクマ治療は、色素沈着や小じわの改善
などの皮膚再生効果が主目的となります。
また、お目元は少しの形の変化で大きく雰囲気が変わ
るため、膨らみすぎやしこりを絶対にださないよう
に、美肌効果は高く、かつボリュームアップ効果は比
較的低いPRPGを選択します。

前後ろ前後ろ

他にも、バストアップにおいては、適切な部
位に注入されている限り、膨らみすぎて困る
ことはありませんので、最もボリュームアッ
プ効果が高いPRPGを選択します。このよう
に、注入部位の解剖学的特性や治療の目的に
応じて、その都度最適なPRPGを選択します。
もちろん、患者さまのご希望(しっかり効果
を出したいか、ナチュラルか等)なども考慮
して、PRPGの種類を最終的に決定します。

②注入部位による違い

当院では複数部位を同時に治療される方が多いです
が、その場合ももちろん各部位でPRPGの種類を変えて
います。上述したような額を丸くする、クマ改善、バ
ストアップの治療を同時に行う場合でも、それぞれの
部位に適した種類のPRPGを選択します。

またそのような離れた部位だけではなく、目の下と目
尻のような隣接する部位の同時治療においても、再生
反応の違いを考慮して、異なるPRPGを使い分ける

ともあります。

同部位でも異なる層で種類を変更

6種類のPRPG6種類のPRPG

同部位でも注入する層が、異なるとPRPGの種類を変えることがあ
ります。
例えば目の下のクマの原因が、色素沈着や小ジワなどの皮膚の表面
にある方は、PRPGを表面から真皮内に注入します。一方、凹みによ
るクマの方には、皮下組織に凹みを持ち上げるように注入します。
このように改善したい症状によって注入する層が変わってくるので
すが、そういった場合も注入層によって使用するPRPGを変えていま
す。
もちろん真皮内と皮下組織へ同時に注入する場合でも、異なる
PRPGを使用します。

まだまだある再生反応の違い

まだまだある再生反応の違いまだまだある再生反応の違い

ここまで、PRPGの選択に大きく影響する要因をあげま
した。これら以外にも2回目のPRPG注入を行う際や、
過去にヒアルロン酸注射や脂肪注入などを受けた方も
PRPGの種類選択に影響します。
さらに経結膜的脱脂術などの外科手術に併用する場合
PRP脱脂術)やシリコンバッグ豊胸修正など
の、人工物と隣接した部分へ注入する場合なども重要
な要因となります。

PRP注射はオーダーメイドのPRPG注入治療

PRP注射はオーダーメイドのPRPG注入治療PRP注射はオーダーメイドのPRPG注入治療

このように、適切なPRPGの見極めには多様なファクターが関わってくるため、何歳ならこの配合、この部位なこの配合、といったマニュアル化ができません。マニュアル化ができないということは、治療を行う医師は、患者さまや注入部位による再生反応の違いと、6種類のPRPGの生理的性質や再生反応について熟知している必要があります。
また、PRPG治療の効果は非常に長いため、各PRPGで注入後どうい
った反応が起こり、どういった経過をたどるのかを最低3年は見通せなくてはなりません。

PRPG専門チームの重要性

PRPG専門チームの重要性PRPG専門チームの重要性

人や部位ごとに濃度を変えると、治療自体が非常に複
雑になりますが、それ以上に超えるべきハードルがあ
ります。当院では1日数十名の方にPRPG治療をさせて
いただいております。お一人につき何種類ものPRPGを
作製するとなると、ご想像通り作製から治療までのオ
ペレーションが非常に複雑になります。いくら医師が
熟練していても、カウンセリングから採血~注入まで
のプロセスで、PRPGの作製法や品質管理に間違いが
あってはなりません。また、患者さまの血液を使用す
るという特性上、取り違えは絶対にあってはなりません。

PRPGPRPG

作成過程でいかなるミスも起こらないように、PRPG治療専門のチームが、カルテの記載や部位のトリプルチェックを行います。さら
に、作製手順の厳格化や厳密な滅菌環境はもちろんのこと、作製
後・注入前の再チェックなど、何重にも厳重なチェック体制を敷い
ています。その甲斐あって、開院以来PRPGの取り扱いに間違いが
生じたことはありません。
このように優秀な専門スタッフが一丸と
なって治療を支えてくれているからこそ、医師は高いハードルを乗
り越え患者さまの治療に集中できるのです。

PRPG注入治療についてまとめ

PRPG注入治療についてまとめPRPG注入治療についてまとめ

当院のPRPG治療の工夫について、お話させていただ
きました。当院のように6種類のPRPGを使い分けるの
は、ある意味非効率ではあります。しかし「患者さま
の理想を実現する」という絶対的ゴールから逆算して
いった結果、自然にたどり着いた結論です。
当院に所属する医師は、PRPG注入治療に熟知してい
ます。患者さまのご希望される効果をだすには、どの
種類が適切か瞬時にわかりますので、安心してご相談
していただければと思います。
施術をお受けいただいた方の効果や経過にご興味がある方は、症例写真や動画もぜひご覧ください。
PRP注射を通じて、皆さまの美容に関するお悩みにお役に立てれば幸いです。

ケース写真 ケース写真